2013年11月9日土曜日

ざれごと


 娘が赤ちゃんホンポでよく手にするおもちゃ。
 新幹線の形をしていて、ボタンを押すと、新幹線で流れるメッセージや走行音などが流れるのです。
 なんだか私も好きで、二人で何度もボタンを押しては聞いています(おためしでボタンが押せるように、パッケージが空いている。うまく説明できんのう)。

 アナウンスの前に、トキオのAmbitious Japanという曲のメロディーが流れてくる。
 なんとも懐かしく、って今でも新幹線で流れてるはずだけども、なんだか本当に懐かしくて、胸をぎゅっと掴まれるような感じを覚える。

 20代の頃、一年半くらいだったか。
 毎週新幹線に乗っていた。多いときには週に3往復。
 仕事は、当時の私には非常にきつかった。精神的にも能力的にも、体力的にも。
 
 新幹線に乗っても、くつろげはしない。
 睡眠を取る貴重な時間。たいていは仕事(能力不足のため)。ちょっとの時間でごはんを食べる。
 新幹線に乗るということだけが、楽しみだった。
 
 新幹線ホーム入ってくる新幹線。顔が見えるとなんだかちょっとうれしくなる。ワクワクした。
 座席に乗るまでのちょっとの間もなんだかうれしいものです。
 唯一、往路の目的地に着いた時だけが嫌だった。

 その当時、品川駅に新幹線が通った。東京駅まで行かなくてよくなったので、幾分ラクになりました。
 品川駅の新幹線の改札口あたりで、よくAmbitious Japanがかかっていた記憶がある。
 まだ朝6時くらい。ぼーっとした頭で、あの曲を聴いたのを覚えている。

 今思うと、新幹線は私の支えだったのだなあと思う。あの曲を思い出すと、その頃を鮮明に思い出して、なんだか胸が痛い。

 20代は、もがいていたなあと、時間が経った今、思う。
 当時の私は、必死だったなあって。

 今、こうして娘といっしょにごろごろのんびり過ごせるのは、だんなのおかげだなと感じる。
 ダンナには、本当に感謝。
 毎日働いてくれてありがとう。これからもよろしく。
 

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