2015年10月19日月曜日

恐怖の胃カメラ


 そんな意図は全くないのに、なぜかだいたい10年おきに胃カメラを飲んでいる。
 先週の土曜日に、人生3回目となる胃カメラを飲んできました。

 胃カメラ初体験は高校三年生の秋。
 突然猛烈な胃の痛みに襲われ、翌朝病院へ。猛烈な痛み。今までの人生の中での強烈な痛みは、陣痛かこれかというくらい痛かった。
 病院にて喉の麻酔をして胃カメラ。ウォエーと吐きまくった上に胃が痛くて、モニターなんてなんか映ってるわってくらいしか記憶がない。

 2回目は、28歳くらいのとき。
 ストレスのためか胃が痛くて、なかなか治らなかったので。
 もしや何かの悪い病気では。当時話題だったピロリ菌も非常に気になり。
 麻酔を打って、「1,2,3で意識がなくなりますよ。1,2,3・・・」の声で本当に意識がなくなった。わたしゃ暗示にかかりやすいからそれもあってなのか。
 しかし、喉を胃カメラが通過するあたりはウォエーとなった記憶だけはある。
 ほぼ意識がなかったので、モニターは全く見れず。
 当時、私の胃にはピロリ菌がいると思い込んで、毎日LG21を飲んでいたなあ。結局検査したらいなかったんだけど。


 そして今回。
 口からの胃カメラ。病院のHPによると、その先生は胃カメラ経験が豊富らしい。
 まずは問診にて逆流性食道炎とのことで胃カメラの予約。

 そして先週土曜日にとうとう胃カメラ。
 夜は殆ど眠れず。
 恐怖の胃カメラ。
 血圧を測り、へんな液体を飲む。途端にウォエー。
 喉の辺りにどろりとした液体をためておくのだけど、まずさにすぐにウォエー。すごいまずい。
 なんとかもう一度。

 次は胃の動きを止める筋肉注射。痛いですよと言われてひきつる私。あまりにも挙動不審なためか、看護師さんが、「しなくてもできるので大丈夫ですよ」とのことで無しに。これでも大人か!と自分で思う。
 ベッドに寝て、次はスプレーでの喉も麻酔。これがまずい。ウォエー、ウォエー、ゴホゴホゴホゴホ。
 もうえらいこっちゃ。何とかもう一度スプレーしてもらいました。
 こんなになる人は珍しいらしい。そうだよね・・・・・・、自分でも、まさかここまでウォエウォエ言うとは思わんかったわ。
 あまりにウォエーと言っていたので、鎮静剤を打たれることに。
 そしてすぐに口に白いわっかみたいなものをはめられて胃カメラが喉を通過。
 え、え、そんなにすぐ??? 鎮静剤打ったら意識がなくなるかと思ったけれどもそんなことは全くなくてばっちり意識がある。
 そして、胃カメラが喉を通過するときもまったく違和感がない。びっくりした。さすがに経験豊富な先生だから上手いのか。
 モニターもばっちり見れました。
 胆汁が逆流してますね、とのこと。いやー、もうね、感動した。ほんと感動しました。
 黄土色の液体が胃に流れ込んでいるんだよ。胆汁って、本当にこういう色なんだって、もう美しいなあと驚いた。
 便の色は、胆汁由来だというではないですか。どういう色だろうな?と思いを馳せたことはあるけれども、これがその色か!胆汁か!!と。
 胆汁って、不要になった赤血球が壊されて作られ、それが膵液と混ざってその後強力な消化酵素になる(間違ってるかも)。その胆汁が見られるとはなんかもうとても感動した。
 美しかった。

 今回の胃カメラ、悔いなし。
 その日一日喉は痛かったけれども、とてもいい経験でした。
 のどの麻酔はまずかったけれども、喉を通過する際のウォエーも全くなかったし、意識ばっちりだったのでモニターも見れたし。
 次の胃カメラは人間ドックの予定なのでそのクリニックでないのが残念だけども。

 いい胃カメラだった。胆汁は美しかった。現代の医学は素晴らしいと驚嘆と畏敬の念を覚えました。
 ・・・って、感動してる場合じゃないよ!

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